やっと観てみた。まず感動したのがパッケージやオープニングで見られるアートワーク。
ハリウッドっぽくないなあと感心。DVD購入してもいいかな?という気にさせるくらい。
まあそれはおいといて内容的にはまずまず楽しめる痛快娯楽作で80点。
でも史上最年少の天才詐欺師の話で、しかも実在だったというのは有名なので省く。
そしてディカプリオやトムハンクスの演技についても安定感があるので省く。
スピルバーグ原理主義者の町山智浩に言わせると、大切なことは
両親の離婚によって主人公の少年の心はズタズタにされてしまったのだということ。
スピルバーグは幼少期に両親の離婚という家庭崩壊を経験し、
自らの拠り所や自我がズタズタに崩壊し、もぬけの殻になってしまう。
そしてそんなぽっかり穴の開いた孤独な彼を救ったのが映画であり、
父親代わりに崇拝していたフランソワトリュフォーだったという。
余談だが、映画「未知との遭遇」で念願のトリュフォーに出演依頼するわけだが、
トリュフォーにどう演技したらいいかわからないと言われたところ、スピルバーグは
「あなたはあなたのままでいてくれたらそれでいい」と言ったという。
なので彼の作る作品では疑似家族的に慈愛を与えてくれる存在が現れるのだ。
そんなサブテーマを知ってるとマジ泣けるということを言いたいだけなのでした。