映画三昧
週末は久々にDVDレンタルして映画3本鑑賞したので紹介。
3本ともシネフィル的でクオリティが底抜けに高く、
そしてなぜかキーワードは「孤独」だった。まったくの偶然だけど。
とにかくこの3本は最近テレビや映画がつまらないと思い始めた人に
ぜひ観てもらいたいと思った。ベタなものに嫌悪を抱く人にも。



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まずは「ミスター・ロンリー」。これはマイケルのそっくりさんがマリリン・モンローのそっくりさんと恋に落ちるという奇妙でユニークな物語。とはいっても乾いた絶望をやらせたら右に出る者はいないハーモニー・コリンのこと、滑稽さは悲劇を彩るためでしかない。ジェネレーションX世代の行き場の無い焦燥感や孤独感は形を変え今も生き続けていた。とにかくセンスと映像美は☆☆☆☆☆。極めて洗練されたアート作品。まさに天才の仕事。

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次は「潜水服は蝶の夢を見る」。フランスらしさ漂うエスプリの効いた作品。全身麻痺になって左目しか動かすことが出来なくなった主人公の視点で終始映画は進んでいく。これが意外にも美しすぎる映像が展開される。その断片が記憶に残るだろうことは間違いない。極めて写真的だなと感じた。脚本といい映像美といいフランス映画の大傑作になろう出来。悲壮感漂うだけの残酷物語ではないので全ての人に大プッシュ。☆☆☆☆☆

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最後は10日前に亡くなった市川準監督の「トニー滝谷」。原作は村上春樹。これは言葉数の少ないさらっとした空気のような映画。その分坂本龍一の音楽が絶妙で、控えめに鳴りながらも饒舌な心理描写をもたらしていた。極力安っぽい演出を排除し、引き算の美学で作られた映画という気がする。村上春樹にありがちなスノッブな設定は、あえてイッセー尾形を主役に据えることで中和に成功している(女性受けは悪いだろうが)。個人的に邦画では「ゆれる」なんかよりも完成度高いと思った。☆☆☆☆☆

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by skdob | 2008-09-29 13:56 | 映画
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