週末に5本借りたなかで面白かった邦画2本紹介。
偶然二つともサブカル系だった。「クワイエットルームにようこそ」は
松尾スズキ脚本監督作品、「グミ・チョコレート・パイン」は
大槻ケンヂ原作、ケラリーノ・サンドロビッチ脚本監督作品。
まずは「クワイエットルームにようこそ」。コミカルなキャラものって
だいたいサムくなるものだけどこれは例外。役と強烈なキャラがこれほど
マッチしてる作品も珍しい。嫌われ松子なみにミスキャストがない。
脚本的には設定だけですでに笑える領域に達してて、演出の小気味よさとか
シュールな笑いとか松尾の力量が遺憾なく発揮されつつも、
全般にアイロニーが散りばめられ、観る者にシリアスな思考を突きつける。
ちなみに確実に爆笑する場面が3カ所ほどあるので1人で見る人は注意。
蒼井優ってこんな演技もできるのねという驚きも含めて☆☆☆☆☆。
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次は大槻ケンヂの自伝的作品「グミ・チョコレート・パイン」。
これまた青春の青臭さを大林宣彦的サムさをいかに排除しつつ料理できるか
という隠れテーマ(?)をケラがばっちりナイロン100%発揮した秀作。
とはいっても主人公役の石田卓也のオナニーシーンは映画史に残る迫真の演技w
これまたシュールな笑いは松尾なみに秀逸。つか意外と脚本がけっこう良くて
ニューウェーブとか80’とか全く興味ない者でも楽しめるようエンターテイメント
されている。こっちも文句無しで☆☆☆☆☆。
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